ここ最近の矯正歯科学会でのトピックスは、いかに患者様に負担をかけないで治療するか、
そのための新しい装置開発が目立っています。
その中でも話題が集中しているもののひとつに「オルソインプラント」があります。
これは従来の矯正の幅を広げる画期的な方法で、お口の中にネジを埋め込み、このネジを利用して歯を移動させる装置です。
ネジを埋め込むと聞くと大変な作業に聞こえますが、実際は親知らずを抜くよりずっと簡単な作業ですみます。
これを使いますと、例えば抜歯の治療で、たくさん前歯を後ろに下げなければいけない場合、従来は「ヘッドギア」という頭にかぶるような装置をよく使っていました。（写真参照）
当然、見た目が良くないですし、寝るときもかぶらないといけないため、患者様にとって、かなりの負担がかかっていたと思います。
これを使わずに治療が可能となるのです。
もちろんお口の中に埋め込むものなのでまったく目立ちませんし、かなり小さいので違和感もほとんどありません。（写真参照）。
この装置はそのほかにもいろいろな治療に応用できます。
患者様は、誰しも矯正治療はなるべく目立たず、違和感を少なくしたいと思っています。
今、矯正界はどんどんそちらの方向に進んでいます。
そのようなことで、昔相談を受けたけれどあきらめてしまった方、今でしたらまた違った話が聞けるかもしれませんよ。
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2007/05/30 15:20
2011/08/07 22:59