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 2010.02.21 [ 子供の矯正 ]
背が伸びる時に、歯並び点検を!
顔面の骨格を作っているものは、上顎骨、頬骨、口蓋骨そして下顎骨です。

このうち下顎骨以外は中学生前にはほとんど成長が完成されます。

下顎骨は、それらより遅く伸び始め、背の伸びが止まってから数年まで成長します。


そこで、中学生になる頃に、「ニー」っとした時の上の歯と下の歯の重なりぐあいを見てください。

上の歯が下の歯を半分以上隠すようにかぶさっていたら、先ずは矯正専門医にご相談ください。

そのままにしておきますと、上の歯に邪魔され、下顎骨が正常に成長できなくなる危険性があります。


つまりどうなるかと言いますと、

「出っ歯」になるか、顔を横から見たときにアゴのない顔になってしまいます。


さらに、これが元で、

舌が前に出てしまい、前歯が噛まなくなる「開口(咬)症」

アゴが小さすぎて、「いびき」「睡眠時無呼吸症候群」の原因にもなります。


この時期に歯列と顎の矯正をしますと、
1年足らずで治療が終わることも!

将来手術をしなくてもすむのかも知れません。


正に歯列矯正を始める時期と言えるでしょう!
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 2009.08.25 [ 矯正が必要なとき ]
矯正開始の時期 (緊急性を要するケース)
 

矯正歯科治療の開始の時期は症例により個人差があるというお話は以前このブログにも書いてあったかと思います。

今回は、その中でも早めに矯正歯科治療をスタートした方がいい1例をご紹介します。

 

左の写真は初診時の年齢が8歳の女の子です。

向かって左側の前歯が長く見えると思いませんか?

この患者さんはいわゆる受け口で、上の前歯が下の前歯をつついているような状態になっています。

これを咬合性外傷と言います。

この状態が続くと、下の歯が前に出てきてしまい、歯肉がどんどん退縮してしまうので、歯が長く見えているのです。

またさらに状態が進むと歯を支えている歯槽骨が吸収したり、歯が削れたり破折したりすることもあります。

そのため、早めに前歯の咬み合わせを整える治療をしなければなりません。

右の写真が治療後の写真です。

きれいになったと思いませんか?
ちなみに治療期間は約6ヶ月です。

今後も他の歯の生え変わりや顎の成長を定期的に観察し、すべてが永久歯に生え変わった第2段階で、皆さんがよくご覧になるすべての歯に装置を着けるマルチブラケット装置に移行する予定ですが、最初の状態のまま放っておいて、歯が生え変わってから治療を開始すするのと、第一段階で咬合性外傷を取り除いておいてから第二段階に移行するのとでは、歯の寿命も仕上がりにも雲泥の差が出ます。

歯茎が下がっているなんてまれなことだと思われているかもしれませんが、意外にこういう状態の方は多くいらっしゃいます。

皆さんも自分のお口の中を確認してみてください。




 
 
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 2008.10.21 [ 現在の歯列矯正(連載) ]
第5回 地元で治療する

  〜栃木県の矯正治療の現状について〜
 
 前号まで、歯列矯正治療の治療の流れや治療のメリット、デメリット、治療の時期などについて一通りの説明をしてきました。今回は栃木県での矯正治療の現状をまじえてお話したいと思います。

 東京の中学校ではクラスのおよそ半数の生徒が矯正治療を受けています。ところが、ここ栃木県においては矯正治療を受けることすら恥ずかしいと思っている人が多いのです。
 
 それはある矯正材料を作っている会社の材料出荷量が関東地区では最下位,全国でも最低レベルにとどまっていることからも伺えます。


1.「悪い歯並びはよくないことに気づいてください。」

 人の価値観はさまざまですが、残念ながら栃木県では歯並びにたいしてまだまだ意識が低いのが現状です。「少しぐらいデコボコでもいいや」「痛くなく一様かめるからいいや」など仕事や日常生活におわれて、歯並びが気になっていても、つい治療は後回しにしがちです。しかし悪い歯並びを長期間放置すると、デコボコの所をきれいにブラッシングすることは極めて難しく、歯の表面に付着してくるプラーク(菌そう)によって虫歯や歯周病が進行し歯を失うことも増えるでしょう。

 日本歯科医師会では80歳で20本以上の歯を残そうという8020運動を展開していますが、他県の歯科医師会の調査で8020達成者を調べたところ、達成者の多くは歯並びが整っているという結果を得ています。整った歯並びは歯の寿命を高めるのです。

 歯を始めとする口腔の機能はおいしものを食べる、おしゃべりをする、呼吸をするといった生きるために必要な器官です。それらの機能は整った歯並びでより一層高まり、ひいては全身の健康につながるのです。

 また、矯正治療は年だからできないという事はありません、7歳〜10代、であっても50代60代であっても基本的には年齢には関係なく治療することが可能です。

 歯列矯正医は、今のあなたに合った歯並びを得るお手伝いができます。是非相談してみてください。

 【治療例】反対咬合 初診時10才 男性



2.「栃木県の矯正医として感じること」

  *治したあげたいなー*
 
 春は小学校や中学校では歯科健診の時期です。歯科健診に行くと最近の子供たちは、顔は子顔で顎はほっそりしていて小さく、歯列弓も狭い子供さんが多いようです。そのため小さい顎には歯がおさまりきれず、デコボコとした叢生歯列の子がたくさんいます。その様な生徒さんを見ると「あ〜治療すればいいのにな〜、治してあげたいな〜」など思うこと仕切りです。

 近年、歯列矯正の意識が親御さんやお子さんも高まってきていて、ようやくここ栃木県でも矯正装置を付けている生徒さんをちらほら見かけるようになってきました、このような矯正治療に対する波がどんどん広がっていくことを切望している所ですが、しかしまだまだ少ないのが現状でしょう。

 今回の歯科健診で歯列不正にチェックのあった子供さんをお持ちの親御さんは、是非、歯列矯正医の受診をお勧めします。それは歯並びにかなり問題のある子供さんがチェックされていることが多いからです。

 子供の歯並びについて近所の歯科医院に相談に行くと「永久歯に生え変わるまで矯正治療をまちましょう」と言われたという話をよく聞くことがあります。これは良くない場合があります。お子さんが7〜10歳であれば施せる矯正治療があるにも関わらず、この時期に何もせず永久歯に生えかわるのを待っていると顎のズレや歯並びの問題が更に重篤になる場合があるからです。

 うちの子供は問題ない、と思われている親御さんも一度は歯列矯正医に診せてください。歯列矯正医は咬合の発育を予測し咬み合わせの診断をしますので、今後起こるであろう歯並びやあごの発育の問題も早期に発見出来ることが多いからです。これは、親の責任でもあるのではないでしょうか。

 【治療例】でこぼこ歯列(叢生) 初診時14才 女性




3.「賢い矯正歯科の選び方」

 *専門医の医療レベルは全国どこでも同じです*

 あなたがいざ歯列矯正をしようと思われた場合、どこの矯正歯科医院を受診するか考えることとなるでしょう。昔は矯正歯科医院の件数が少なく受診し難かった時代もあったかと思います。しかし、現在では件数も増えて地元でいくつかの矯正歯科医院の中から選択できるようになってきたと思います。

 以前東京まで矯正治療に通っている人がいると聞いたことがあります。あまり賢明な歯科医院選びをしているとは言えないでしょう。

 矯正治療のプロセスはいままでにお話してきましたが、初診相談、精密検査の実施、治療計画の決定後、本格的に治療開始となります。治療期間は少なくても1年以上、平均2〜3年の時間をかけて治して行きます。治療は装置をはずして終わりではなく、その後の歯列の安定もみていかなければなりません。2〜3回で終了する治療ではありませんので、そのため医師とのつき合いが長くなります。

 遠方のクリニックでは、その都度交通費、通院時間もかかります。矯正装置がはずれてしまい数分で直ることでも大変な時間とお金がかかります。地元ならば、学校や仕事帰りなどいつでもちょっと寄って直していけます。また治療が矯正治療だけでは治らず外科的処置の併用が必要となる患者さんの場合は手術に当たり、付き添いの人の宿泊代や交通費なども追加で必要になりますし、自費の手術代も都会では割高にかかってしまいます。果たして時間的、金銭的損失を強いてまで東京へ行く必要があるでしょうか。

 栃木県と東京の専門医の医療レベルに差はありませんので、地元で治療をすることをお勧めします。大切な事は、まずお近くの矯正医に相談し、納得いくまでお話をしてください。信頼できる相性の良いと思える矯正医を探すことが一番ではないでしょうか。

【治療例】上顎前突 初診時17才 男性


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 2008.07.14 [ 現在の歯列矯正(連載) ]
第4回 歯列矯正治療の治療時期と方法


前号までのお話で歯列矯正治療のメリットとデメリットはお分かりいただけたと思います。今回は歯列矯正治療をいつ、どのような方法で始めると良いかについてお話します。

1.子供の歯列矯正治療
子供の歯並びについて近所の歯科医院に相談に行くと「永久歯に生え変わるまで矯正治療は待ちましょう」と言われたという話をよく聞きますが、これは大きな間違いです。お子さんが7歳から10歳であれば、施せる矯正治療法があるにもかかわらず、この時期に何もせずに永久歯に生え変わるのを待っていると、顎のズレや歯並びの問題が更に重篤になります。
子供を歯列矯正医に受診させ、早期に歯並びの問題を発見させてあげることが親の責任であり、親子で協力して進めて行く事が成功のカギとなります。

子供の歯列矯正治療は、理想的には2段階で行います。この歯列矯正の2段階治療を建築に例えるなら、第1期治療が基礎工事、第2期治療がしっかりとした基礎の上に立派な建物を建てるということとなります。治療の時期を分散することで、それぞれの治療期間が短くなり、むし歯のリスク回避やストレス軽減にもなります。

1)第1期治療:限局矯正治療(7〜10歳頃)
 顎が大きくなり歯が生え変わる時期に、歯並びの治療を開始し、指しゃぶりや舌の癖等の悪習癖をなくし、顎骨の成長発育を良い方向に誘導する治療(咬合育成)を行います。これが第1期治療の最大の目的です。早い時期の矯正治療による咬合育成が、永久歯非抜歯治療の可能性を高めることができるのです。

 この年齢での矯正治療は、子供にとっては時として苦痛を感じるものです。それにより、治療を途中で放棄してしまうことがあるので、歯並びの大切さを理解させた上で、子供自身も納得して治療を開始する事が大切です。


    

    

    
        (限局矯正装置)       (クワッドへリックス)


2)第2期治療:本格的矯正治療 (12歳以降)
 全ての歯が永久歯に生え変わる12歳頃から開始する仕上げの治療になります。全ての歯に矯正装置を装着する為にむし歯のリスクは高いですが、第1期治療がしっかりできていれば、短期間でストレスが少なく治療を終えることができます。


    
         (治療前)               (治療後)

             
                   (矯正装置)

3)第1期治療を逃してしまった場合
 第1期治療をしなくても勿論本格的矯正治療は可能ですが、2段階治療と比べて永久歯の抜歯の可能性が高く、矯正装置装着期間が長くなる傾向にあります

    
         (初診時)             (抜歯後)


2.大人の歯列矯正治療

1)成人矯正治療とは
 矯正治療は小学生や10代の思春期にするものだという固定観念がありませんか?近年20歳を過ぎてから開始する成人の矯正治療が急速な伸びを示しております。特に30歳代の女性から『この歳でも矯正治療できますか?』という質問をよく受けます。基本的には口腔内が健康であれば矯正治療は何歳からでも可能ですが、成人になると悪い歯並びの長期放置により、むし歯、歯周病等の問題を抱え、欠損歯や修復物が増えるため、治療が複雑になり治療期間が長くなることがあります。成人してからの矯正治療は、親の意志で始める子どもの矯正治療と違い、目的や問題意識が明確な為、効果的に進めることができる利点があります。また全体的な矯正治療に抵抗がある場合は、MTM(部分的な矯正治療)によって口腔内環境を整えれば、長持ちする良い修復物(詰め物、差し歯、ブリッジ等)を作ることも可能になります。

    
        (初診口腔内)         (終了口腔内)


2)外科的矯正治療とは
 顔の強い左右非対称や下あごの強い突出感などが見られる、あごの骨の発育異常を総称して「顎変形症」と言い、通常歯列不正も伴います。歯並びの土台である上下のあごが大きくズレていると、矯正治療単独では治せない場合があります。そのような方は、矯正医と口腔外科医の連携による手術併用の外科的矯正治療により治ります。
顎変形症手術は顔貌の劇的な変化をもたらし審美性が高まりますが、美容整形とは目的が異なり、咬み合わせを構築するのが最大の目的です。勿論口の中での手術になりますからお顔には傷は残りません。手術の歴史は古く、しかもそれを受ける方が多いため、術式も確立されており安全な手術です。ただし、これには約1週間の入院と全身麻酔のリスクがあるためご家族の同意が必要になります。

            

    
                  (初診時)


            

    
                 (治療終了後)


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 人の感じる美しさには様々な価値観がありますが、残念ながら日本では歯並びに対してまだまだ意識が低いのが現状です。鏡に映ったご自分の歯並びをよく見てください。『少しぐらいデコボコでもいいや』『噛めるからいいや』『痛くないからいいや』…忙しい現代人は仕事や日常生活に追われ、歯並びが気になっていてもつい後回しにしがちです。矯正治療は長くかかるからと躊躇し、何年か経って「あの時始めていればもう終わっていた」と後悔するより、積極的に矯正治療を始めて流れに乗ってしまえば、時間はあっと言う間に過ぎて必ず良い歯並びを得ることができます。自分自身が歯並びに興味を持ち、治したいと思った時こそが、歯列矯正を始めるタイミングです。

 整った歯並びは、見た目も美しく、自信を持った笑顔は人に好印象を与えるため、最近は企業面接やオーディションでも歯並びを重要視しているようです。歯列矯正治療は健康を手に入れるだけではなく、人生を前向きにする力があると言っても過言ではありません。

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 2008.05.30 [ 現在の歯列矯正(連載) ]
第3回 矯正のリスクと限界

前号でご話したとおり、矯正治療には様々なメリットがあります。
ただ、どんなによい薬でも必ず副作用があるように、矯正治療にもリスクと限界があります。

一番は時間とお金がかかること。ただし、これは「よく咬めるようになる」「歯並びがきれいになり、笑顔がすてきになる」などといった、ご自身にメリットがあることのためのものですから仕方ないこと。

今回お話しするのは、日々の矯正治療によくみられることです。ただし、これらを知らずに矯正治療を始めたとすると、かなりのストレス・不満となることです。

これから矯正治療を始めようとお考えの方はよく読んでください。


1.歯を動かすときに生ずる「痛み」

痛みの感じ方には個人差がありますが、通常は装置装着後から2〜3日が痛みのピークで、食事の際に感じる事が多いです。
そのような場合には軟らかいものを食べるなど、食事の種類や食べ方を工夫なさるようお勧めいたします。

その後、数ヶ月は調節毎に若干痛みを感じる程度に落ち着いてきます。これは歯が動く時の正常な反応ですし、痛みはもとより違和感も次第になくなります。

どうしても痛みが我慢できないようであれば、鎮痛剤を服用していただく場合もありますが、痛みのためにリタイヤなさる方もいないので必ず乗り越えられるものです。


2.永久歯の抜歯、顎の手術

デコボコの量が多かったり、いわゆる出歯の状態の場合は永久歯を抜歯しないと歯がきれいに並ばない場合があります。

また、下顎の骨が大きく、受け口になっている場合などは顎の骨を切る手術を併用する場合もあります。


3.虫歯、歯肉炎、歯周病

矯正治療中は装置のまわりに、歯垢が溜まりやすい環境になります。
そのため、ブラッシングのポイントを押さえてしっかりとした歯みがきが必要です。

歯みがきを怠ると、装置の周りが虫歯になったり、状態によっては歯肉炎や歯周病にもなります。
治療途中に虫歯や歯肉炎をなってしまいますと矯正治療期間の延長も考えられます。



装置の下の部分が白く変色しています。
これは歯の脱灰といい、虫歯のなりかけの状態です。


矯正器具が着いていると、歯ブラシはすぐにだめになるので、マメに換えることをお勧めしています。


また、外で食事をする際などは、装置に食べ物がからまり、見た目にもあまり良いものではないので、携帯用の歯ブラシやフロスなどを持ち歩くことをお勧めします。

ただし、これは矯正している、いないにかかわらずのことですね。


4.口内炎

装置があたることにより、頬、唇また舌などに口内炎ができてしまうことがあります。
特に唇が乾燥していると、唇の皮が装置にすれてむけてしまうこともあります。

このような場合は、リップクリームなどを塗って、唇を乾燥させないなどの対応が必要です。

それでも良くならない場合は、ワックス(装置をカバーするもの)で対処していただくことになります。
ワックスは通常、矯正歯科医からもらえますので、その際に使用方法などはご説明があるかと思います。

また、口内炎用の塗り薬も有効です。


5.発音障害

裏側に装置が入る場合や、治療後に保定装置(リテーナー)を使用する際に発音しづらくなることがあります。

舌の大きさや発音の癖にもよりますが、主にサ行・タ行・ラ行に影響がでます。

これはお話する毎に慣れてきますし違和感としてもなくなります。


6.歯肉退縮

歯を動かすことによって歯肉が下がってしまうことがあります。

これは主に歯周病がある方や歯列のデコボコが強い方にみられます。

現時点で退縮してしまっている、または矯正の影響で退縮してしまった歯肉は、移植以外には元に戻りません。



7.ブラックトライアングル

歯がきれいに並んでくると歯肉と両隣の歯との間に三角形の隙間ができることがあります。

これは歯の形状が逆三角形に近い場合によくみられ、歯や歯肉には全く心配ありませんが、見方によっては歯肉が下がって見えたり隙間が閉じきってないように見えたりします。


8.歯髄炎

矯正治療中に歯の神経がしみることがありますが、これは一時的なもので通常は徐々に落ち着いてきます。

ただ、ごく稀に、歯髄炎のなかには神経が傷んでしまって歯が変色してしまうことがあります。


9.歯根吸収

稀に、矯正治療によって歯根が短くなってしまうことがあります。

健康な条件下で起こった場合には問題ありませんが、その後重度の歯周病を引き起こした場合には歯の寿命に影響することがあります。

ただし現在の矯正は弱い力で動くようになってきておりますので、以前ほど歯根への影響は見られません。



全体的に短くなってしまった歯根


10.顎関節症

全てのケースではありませんが、反対咬合が改善される時期や咬み合わせを作っている最中に上下の歯がぶつかって顎に負担がかかることがあり、その際に開口障害や顎の痛みなどが生じることがあります。


11.後戻り

矯正治療が終わり、お口の中の装置を除去した後、歯は元の位置に戻ろうとする傾向があります。
そのため取り外しの利く保定装置(リテーナー)で後戻りを最小限に抑えます。

歯の移動量や骨格などで個人差がありますが、装置除去後1年未満が最も後戻りしやすい時期で、それ以降は移動した場所に、徐々に落ち着いてきます。


いかがでしたか? 矯正治療に伴って、いろいろなことが生じます。
ただし、これらのほとんどは、事前に分かっていれば回避できることや、そうなっても一時的なことそしていずれ回復することです。

矯正治療を受ける際には、以上に挙げましたリスクをしっかりと把握し、専門医からのご説明を良く聞いた上で受診されることをお勧めいたします。

最後になりましたが、それよりも矯正治療をしないでいることのデメリットを考えてください。
それは、今ご自身が不自由に思っていることや、テレビや雑誌で見る人たちの口元がすてきだと思うことです。

さらに矯正治療をきっかけに、上記のような口内環境についても気をかけることで、美しいだけの歯だけではなく、健康な歯を永く保てることに繋がるのです。

 

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