矯正治療の目的は、歯並びをきれいにする事ですが、その歯並び(咬み合わせ)は、あなたの骨格や顔貌に調和したものでなくてはなりません。
調和のとれた歯並び(咬み合わせ)は、お口の中を清潔にしやすい環境にして、歯の寿命を延ばすばかりでなく、あなたにとって一番きれいな笑顔を作たり、きれいな発音や食べ物の消化に貢献したりします。
矯正医は治療に当たり、歯を抜かないで調和のとれた歯並び(咬み合わせ)が作れるか、まず診断します。
しかし診断の結果、歯を抜歯(間引き)しなければ調和がとれない患者さんもいます。
例えば、でこぼこの多い八重歯の人を考えてみて下さい。
この様な人の歯並びは、歯が並ぶことの出来るアゴ骨の長さと、歯一本一本の横幅の総和の長さを比べると、歯の横幅の総和の方が長いので、歯がアゴ骨に入りきれずに、でこぼこしてしまったのです。
この事を本棚と本で考えて見ましょう。
本棚が歯の並ぶことの出来るアゴ骨の長さ、本が歯です。
本棚の幅と、本の厚さの合計がピッタリならきれいに並びます。
しかし多くの本を無理に入れようとすると、どこかが飛び出してしまいます。
では飛び出した本棚をあなたが見たよき、ピッタリさせるにはどうしますか?
本の数を減らしますよね。歯並びも同じです。
あなたにとって一番調和のとれたより良い歯並び(咬み合わせ)を得るためには、歯を抜歯(間引き)することがあるのです。
でこぼこの多い八重歯を無理やり並べると、前歯が飛び出して顔のバランスを崩したり、筋肉のバランスを崩したりします。
また年月が経つと、調和が取れていないので、でこぼこした歯並びが再発したりもします。
また上記の様な理由のほかに、上顎前突や下顎前突、開咬、などがある場合、抜歯が必要になる場合があります。それもやはり抜歯無しでは、調和のとれた歯並び(咬み合わせ)が得られない場合のみです。
詳しくはやはり
矯正歯科医にご相談ください。