なんとも恐ろしいタイトルですが、これは2005年12月2日に読売新聞に掲載された記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20051202ok02.htm?from=os1
この記事にもあるように、正常な鼻呼吸を促すため、あるいは正常なあごの発育を目的として使うのであれば良いのですが、育児ストレスを軽減するために子供の歯並びを犠牲にしてしまっては問題かと思います。
同様に指しゃぶりもまた歯並びを変えてしまうことは、最近ではお母さんたちにも良く知られてきていることです。歯は長い時間押され続けると、その押された方向に動いてゆきます。ですから指しゃぶりはいわゆる出っ歯、あるいは奥歯で噛んでいても前歯では噛めない開口(写真)と呼ばれる不正咬合の原因となることが多いのです。
乳児期におっぱいを吸うということは生理的なことなので、その延長とも考えられている指しゃぶりは2歳頃までならあまり問題ありません。幼児期になってもやめられないと、まず前歯の歯並びを変形させさらには上あごの骨格までをも変形させることもあります。そしてその変形してしまった歯並びや骨格が舌の悪い癖を誘発し、永久歯が生えてきても前歯が噛めないといった不正咬合の原因となったりします。
しかし、もし歯並びが指しゃぶりで悪くなってしまったとしても、その癖を早期にやめることができれば矯正装置を使わなくても自然に本来の位置に治ってくることも多く見られますので、まずは費用のかからない自分で治す矯正治療を始めてみるのはいかがでしょうか。